「しかし」
| ヨハネ16:33「これらのことをあなたがたに話したのは、わたしにあって平安を得るためである。あなたがたは、この世ではなやみがある。しかし、勇気を出しなさい。わたしはすでに世に勝っている。」 この季節、急な豪雨に見舞われがちですが、その直後、虹がかかることもしばしばです。私個人としては、この１ヶ月だけで３回、見事な虹がかかっているのを観ることができました。その時、ハワイのことわざ、No Rain,NoRainbow !を思い出しました。現地の言葉では、Ole Ua,'Ole Anuenue(オレウア, オレ アヌエヌエ）というそうです。雨が降らなければ、虹は出ない。辛いことがあるからこそ、幸せを知ることができる。 この逆説の真理とでも言いましょうか、これは聖書の得意分野の一つです。 「しかし」という言葉は否定的に使われることも多いですが、「しかし」の前にマイナスの要素を持ってくるならば、「しかし」は肯定的、前向きな言葉に返変身します。 ＊「年をとった。しかし経験を積み、知恵を得たので、それを生かせる！」 ＊「世界が暗くなってきている。しかしだからこそ、小さな光でも、ほの暗い光でも、大きな価値がある。」 「あなたがたは、この世ではなやみがある。しかし、勇気を出しなさい。わたしはすでに世に勝っている」と言われたイエス・キリストは、悲しみの人、憂いの人でした。ヘブル5:7「キリストは、その肉の生活の時には、激しい叫びと涙とをもって、ご自分を死から救う力のあるかたに、祈と願いとをささげ」。 「しかし」イエスは実に霊的・肯定的、そして前向きでした。ルカ8:49-50「イエスがまだ話しておられるうちに、会堂司の家から人がきて、『お嬢さんはなくなられました。この上、先生を煩わすには及びません』と言った。しかしイエスはこれを聞いて会堂司にむかって言われた、『恐れることはない。ただ信じなさい。娘は助かるのだ』。」 急に雨が降ってくる。しかしだからこそ、虹が美しいのです。 この世では悩みがある。しかしだからこそ、勝利者であるイエスといっしょにいる私たちは勇気を出せるのです。 死・コロナ禍をはじめとする多くの困難がある。しかしだからこそ、イエスは私たちにも語りかけています、「恐れることはない。ただ信じなさい。助かるのだ」と。 |