東埼玉バプテスト教会




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「私からではありません。天から、いと高きおかたから、すべての良きものは来るのです」byハイドン



1808年、ウィーンで、ハイドン作曲の『天地創造』が演奏されました。その時、作曲者の年老いたハイドンが、車椅子に乗って、大ホールに入ってきました。ハイドンの死の前年のことです。この時には会場のウィーン大学には軍隊が出動したという逸話も残っています。それは初演に殺到する群衆から、歩行困難で車椅子に乗せられた巨匠ハイドンを守るためでした。

オーケストラと合唱が「光ありき」の部分を、最高の力で、賛美した時、もう観客は万雷の拍手を持って、「ハイドン万歳!」と作曲者のハイドンをたたえたのでした。その時でした。ハイドンは懸命に車椅子から立ち上がると、震える腕を上に上げて、叫んだのです。「違います。私からではありません。天から、いと高きおかたから、すべての良きものは来るのです」。そう叫ぶと、ハイドンは疲れ果てて車椅子に倒れ込み、ホールから運び出されたそうです。

ハイドンは大切なことを教えたかったのでしょう。神さまこそは最高の栄誉と賛美を受けなければならないお方だということです。2000年前の世界で初めてのクリスマス、その神さまからイエス・キリストは遣わされました。そのイエス・キリストによって、神の恵みと平安があなたのうちに注がれます。クリスマスの季節だからこそ、このお方に向かって、私たちの最高の礼拝・賛美・感謝を献げましょう。

黙示録5:12-13「大声で叫んでいた、『ほふられた小羊こそは、力と、富と、知恵と、勢いと、ほまれと、栄光と、さんびとを受けるにふさわしい』。またわたしは、天と地、地の下と海の中にあるすべての造られたもの、そして、それらの中にあるすべてのものの言う声を聞いた、『御座にいますかたと小羊とに、さんびと、ほまれと、栄光と、権力とが、世々限りなくあるように』。」