東埼玉バプテスト教会




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『 こんな時だから感謝しよう 』



こんな時だから・・・

 どんな時か、説明は不要でしょう。こんな時だからこそ、今週、今月、今年、AC(After Corona/コロナ禍後)の時代、すべてを神さまに感謝しましょう。喜びだけではなく、悲しみも感謝しましょう。成功だけでなく、失敗も感謝しましょう。問題に悩まされていることに、感謝しましょう。いらだたせる人にも感謝しましょう。思った通りにいかないことにも、感謝しましょう。健康だけでなく、体の痛みも病気も感謝しましょう。孤独なことにも感謝しましょう。与えられている命に感謝しましょう。
木は、日照りの時に根を深く張り、冷たい風によって丈夫になり、夏の暴風雨と暑さに耐えてこそ、良い実を結ぶようになります。苦しみの時の感謝、それが私たちを成長させてくれるのです。「ユダの家の、のがれて残る者は再び下に根を張り、上に実を結ぶ。」(イザヤ37:31)

1874年からの3年、アメリカ東部のミネソタ州は、ひどい干ばつで、文字通り死の地と化しました。追い打ちをかけるように、おびただしい数のバッタの大群までやってきました。干ばつの中、やっと残った農作物まで食べられてしまい、状況は最悪になりました。住民たちにとっての最も大きな苦しみは、将来に対する恐れでした。このような状況の中でしたが、 1877年4月27日に行われたミネソタ州知事の演説は、州民たちを感動させました。「私たちにはまだ希望があります。神はこのような試練を通して必ずもっと良いものを下さるでしょう。たとえ農業が台なしになったとしても、生きていられることを感謝し、『苦痛の日』である今日を『感謝の日』に定め、神さまに感謝の祈りをささげましょう。」ミネソタ州の人々は、州知事の呼びかけに応答し、家庭や教会の大小の集まりで、感謝の祈りを献げました。彼らの祈りは神に献げる命がけの切実な祈りでした。その日以降、実に信じがたい奇跡が起きたのです。野原を埋め尽くしていたバッタの群れが去り、渇いた大地に恵みの雨がしっとりと降り始めたのでした。彼らは口をそろえて、「神さまが自分たちの感謝の祈りを聞き入れ、施して下さった祝福である」と喜んだのです。神さまは人の目には良くない状況の中でもあわれんで下さいます。
それは時に、私たちの心と生き方の変革と成長をもたらします。ですから今日も、こんな時だからこそ、すべての状況を益とされる神さまに、今日も感謝しましょう。


「彼はわたしを愛して離れないゆえに、わたしは彼を助けよう。彼はわが名を知るゆえに、わたしは彼を守る。彼がわたしを呼ぶとき、わたしは彼に答える。わたしは彼の悩みのときに、共にいて、彼を救い、彼に光栄を与えよう。わたしは長寿をもって彼を満ち足らせ、わが救を彼に示すであろう。」(詩篇91:14-16)